2017年3月21日火曜日

【シングル】カバガルゲン展開構築(完成版) -SMシーズン2使用構築-



シーズン2終了二日前にやっと殿堂入りして対戦環境が整ったということで、せっかくなので知り合いにQRチームを組んでもらいレートに潜ってみることにした。

結果は以下の通り、時間が少なく対戦数が稼げない割にはまずまずの結果が出たと感じている。





◇概要

以前から考察していたカバガルゲン展開軸を更に煮詰めた形。
るどるふ氏からボディーパージテッカグヤが強いらしいとのタレコミを貰ったので、それをベースにカバゲンカグヤの並びをベースに構築した。
この並びをメイン軸とした場合、メイン軸の範囲は主に対面構築や展開構築、サイクル要素少なめのスタンとなるため、高耐久が多いサイクル要素多めのスタン、受けループまではメイン軸では対応が厳しいため、サブ軸はカバガルガブの起点役割集中の軸としている。
そして今期最も流行った新型として痛み分け呪いミミッキュの存在があり、これへの解決方法として再生力からの交代、胞子でのストッパーが可能なBC襷モロバレルを採用。
またこの補完枠でのモロバレルはミミッキュの他にもキノガッサを筆頭とする、カバルドンが不利を取る草タイプのポケモン、水タイプのポケモン、その他欠伸などの状態異常をメタるカプ・コケコ、カプ・レヒレへの繰り出しと解決が可能となる。


◇構築詳細

■カバルドン@イアのみ/砂起こし
・215-132-152-*-124-67
・地震/欠伸/ステルスロック/吹き飛ばし
備考
・C211メガリザードンYの晴れオーバーヒートを13/16耐え

■ガルーラ@ガルーラナイト/肝っ玉
・181-177-120-*-120-167
・ブレイククロー/炎のパンチ/冷凍パンチ/グロウパンチ

■ゲンガー@ゲンガナイト/呪われボディ
・135-*-101-222-115-200
・祟り目/ヘドロ爆弾/催眠術/身代わり

■テッカグヤ@命の珠/ビーストブースト
・173-153-123-*-121-124
・ヘビーボンバー/地震/ストーンエッジ/ボディーパージ

■ガブリアス@ドラゴンZ/砂隠れ
・183-182-115-*-106-169
・逆鱗/地震/剣の舞/身代わり

■モロバレル@気合の襷/再生力
・189-*-122-150-101-50
・キノコの胞子/ヘドロ爆弾/ギガドレイン/目覚めるパワー炎


◇解説

・カバルドン/ゲンガー/テッカグヤの基本選出
先発のカバルドンの欠伸ステロ吹き飛ばしで相手の選出全体に定数ダメージを入れながら欠伸眠りの起点を作る。
その後メガゲンガーを展開し身代わり→祟り目で落とした後更に催眠術によって制圧を図り、ゲンガーが落とされたら、メガゲンガーとの補完に優れるテッカグヤでボディーパージから展開して締める。
カバルドンがHDイアなため行動回数が前作以上確保できて起点補助としての性能が上がったことに加え、今作ではメガシンカとZ技持ちを同時に選出するとラムなどの状態異常回復ソースを組み込みにくいため欠伸や催眠が通りやすく、それをメタるカプ・コケコ、カプ・レヒレにはタイプ的にメガゲンガーが有利なため、環境的にも大きな優位性を保った軸となった。
テッカグヤの構成については、元々は飛行Z空を飛ぶだったのだが、地震でカプ・コケコが1発で落とせなかったり、ボルトロスなどへの有効打がなかったことに問題を感じたため珠でストーンエッジを採用することにした。それにより、通常火力自体が高まったため、より制圧力が高くなった。

・カバルドン/ガルーラ/ガブリアスでの受けループ等サイクル破壊
展開構築を組む上で、受けループを崩せるかどうかが完成度の一つの目安となる。
今回はゲンガーを組み込んでいるため、受けループ側は追い打ちを使うバンギラスやハピナスなどのゲンガーメタ枠が選出時に誘導されやすい。そしてそれを起点にガルーラのグロウパンチから、ヤドランなどの鉄壁持ちへのメタとしてブレイククローを採用し、後続の剣舞竜Zガブリアスとの役割集中で勝ち筋を得る戦術を考案した。
またガブリアス自体がカバルドンとの欠伸、砂展開とのシナジーが見込め、受けループ以外にも強さを発揮する。

・補完枠のモロバレルの性能
この枠は主にカバルドンが作る隙を埋める枠となる。そのため水や草、カバルドンミラーへの解決を盛り込んだポケモンが必要とされ、化身ボルトロス→キノガッサ→モロバレルの順で最適化した。
かねてから、C振り襷モロバレルの性能の高さに注目しており、るどるふ氏からテッカグヤの身代わり破壊やナットレイ処理などでイカサマではなくめざ炎で良いのではないかとの指摘を得てからガルーラの捨て身タックル耐えをと、ギガドレインの回復効率を意識した控え目BC型が完成した。
このモロバレルはカバルドンとの補完に優れ、フィールドで欠伸を無効化してくるカプ・コケコ、カプ・レヒレに強いこと、複数回後出しが可能であることが決め手となった。
また後攻胞子で眠らせてからのメガゲンガーの展開も非常に強力で、第二の起点補助枠、対面操作枠となっている。


◇総括

今期は対戦環境が整うまで時間がかかり、シーズン2終了までの二日間のみのレート実戦となってしまい、満足のいく結果を得られなかった。
しかし、グロブレガルーラやBC襷モロバレルなど数々の新案を試すことができ、これらがまた今後のシングル環境で更なる開拓を経て新たな構築体系へ発展することに期待したい。

以上、QRチーム作成者に多大な感謝を送り筆を置くこととする。