2015年10月4日日曜日

【シングル】雑記:シングル勢の目指すもの

久しぶりにブログ周回をして現在のシングル環境を再確認しました。

僕はブログ周回を定期的にまとめてやるスタンスです。
溜まった記事をじっくり時間をかけて周回し、自分の考察の糧とする。
いつもそうしています。

そしてシングル勢でときに「ポケモンのブログ記事は学術的な論文に匹敵する」と考えている人がいますが、この考えについて僕は否定的です。
そもそもポケモンは勝ち負けを競う競技です。しかもアクションゲームでなく対戦のノウハウが直接勝ち負けに直結する情報ゲームなのに、ポケモン対戦界隈はそんな非常に大事な情報を不特定多数に向けて発信するお人好しばかりでしょうか。
実際はそうではありません。各プレイヤー達が勝って結果を出すまでは情報の機密性は高く、価値ある情報が公開されたあとに知るのでは情報的なアドバンテージは得られません。
少なくとも、知らないよりは知っていたほうが良い、いわばスタートラインに立てる程度の行為です。

そのため本来は日頃の綿密なブログ周回の重要性は低いはずなのですが、今のシングルは不思議な事に情報操作や情報封鎖などの頭脳競技として本来横行しているはずの現象が殆ど起きていない。それはシングルが情報ゲームとして進化したあるべき姿なのか、または競技性を失い退化した姿なのか。

とは言え、現状として有効な情報が数多く広がっているプレイヤー環境でブログ周回することは常日頃から勝つことへの第一歩になっている状態と考えています。
しかしブログ記事に対して信仰心を持つまでにはならない方が良い。何事も意識を高めすぎれば様々な紛争問題が起こるので。

もちろん、シングル勢はダブルのWCSのような大舞台がないので、情報の重要性がダブルと比べると大きくありません。むしろ積極的に自分の主張を披露することで多くの人への認知を広げて承認欲求を満たすことの方が多いと思います。
つまり、シングル勢はWCS優勝のような分かりやすい目標がないため、何かしらの手段でダブル選手人口の3倍を超えるシングル勢に自分を認めてもらう、または2200超えなどの高レート到達や大規模オフ大会の優勝などの栄誉を獲得することで自己満足を求めるしかない。

そういったシングル勢のアイデンティティがバラバラであった状態を悲観したため、僕は去年の5月に有力なシングルオフ主催を集めて真皇杯の企画を披露し、推し進め、結果として真皇杯はまずまずの成功となりました。
ですが、総主催でありながら真皇杯の全国優勝を果たしたトルンさんなどはシングル界隈で全国チャンピオンに値する認知を得られていないと個人的に考えています。
それはまだ真皇杯が1回めの企画であったため真皇杯優勝の価値が上手く認知されなかった残念な結果だと把握しており、今後真皇杯がシングルのWCSに近い価値を持つようになれば、シングル勢の目指すものが一つに定まり競技としてもいっそう発展して行くものだと期待しています。

一時期よりポケモンコンテンツ全体の勢力が衰えてきた今、どのような形でポケモンコンテンツを楽しむべきか。
僕は頭脳競技としての更なる発展を望んでいます。そうなることでポケモンが「ゲーム」として初代から多くのプレイヤーが楽しんできた形が更に広く、深く、古来より楽しまれてきた将棋や囲碁、麻雀などのように認知されていけばこれほどなく嬉しいことはないでしょう。